フェアトレードSHOP

1:フェアトレード概要

フェアトレードを直訳すると、「公正な貿易」になります。 「製造・販売に関わる業者が、生産者に対して適正な賃金を支払う」ことを前提とした貿易です。 本来、貿易によって人々の生活は豊かになるべきですが、農作物などの仲介業者や輸入業者が莫大な利益を享受しているのに対し、発展途上国の多くの農業生産者は同じような利益を得ることが出来ないケースがあります。その原因は、生産者が自分で販売先を選ぶことが出来ないため、売値を仲介業者から買い叩かれる状態にあること、大きく変動する市場価格、異常気象による不作など様々です。

その結果、最低限の生活レベルも維持出来ない現実があるのです。

現在に至るまで、世界各地の途上国に暮らす人々は貧困により多くの問題を抱えています。その貧困をもたらす原因の一つに、通常行われている貿易に様々な問題を含んでいるからです。 また、利益を追求するあまり、環境への影響を考慮しない生産方法がとられ、例えばプランテーションの規模拡大を目的とした過度の森林伐採や生産量を増大させるための過剰な農薬散布の問題もあります。

そのような現状の問題点を少しでも改善し、社会的・環境的な負担を考慮して取引を出来る限り公正にする動きが「フェアトレード」です。 このような状況を改善するため、NGO、NPOが途上国の生産者団体と直接取引を行うことで生産者が社会的搾取を受けることを防ぎ、同時に商品を適正な価格で購入することにより生産者も適正な収入を得ることが可能になります。

また、継続的に生産者と取引をすることにより、農村やスラムに暮らす人々に仕事の場を提供します。例えば、農村において自然環境を重視した有機農業を行うことで農村部での産業を振興させ、貧しさゆえに農村から人々が流出し、都市のスラムが拡大していくことを防ぐことなどです。

フェアトレードの定義は次のようになります。「途上国の最貧層にある生産者が、社会、経済、環境面において望ましい暮らしを送れるように充分に配慮した交易を行う。つまり、公平な取引条件の下で、公正な報酬や対価を保証する。貿易の構造、仕組み、実際の取引のあり方や態度について、不公平がないかを確認し、不公正な取引をなくしてゆく。」(ⅠFATによる)また、フェアトレードを取り扱う会社には透明性や、環境に配慮することなどが規約として決まっています。

2:具体的には

途上国の多くの地域に、豊富な自然資源と伝統の技術を持ちながら、商品開発のノウハウや商品を販売する市場の情報を持たない人々がいます。主にフェアトレードが支援するのは、農村部の女性や小規模農家、都市のスラムに住む人々などで、これらの人々に現地の伝統的な技術を使った商品作りを提案し、出来上がったものを適正な価格で買い上げ、適正な賃金を支払うことです。そして、それらの生産物を通じて自立を果たすことが出来るよう、NGOやフェアトレード商品を扱う会社が消費者との橋渡しを行います。 また、商品は基本的に環境に配慮し、その土地に負担を掛けないよう心掛けます。

3:フェアトレードによる効果

途上国の人々の関心は、明日の暮らしより今日の食べ物かもしれません。 しかし、フェアトレードにより日々の暮らしに充分な賃金が確保することが出来れば、将来への向上心を取り戻すことが可能です。井戸を掘ったり、衛生設備を整えたり、学校を建てたりして生活の基盤を築き、子どもたちは学校で読み書きを覚えます。 このように地域発展のための様々な活動が展開すれば、人々は人として尊厳のある暮らしを送れるようになるのです。

4:フェアトレードの始まり

フェアトレードの動きを辿ると、1940年代にアメリカでオルタナティブ・トレード(もう一つの形の貿易)組織として、NGO活動の中から始まったと言われています。また、1960年代をフェアトレードの始まりの起源とする説もあります。1967年までは最初期段階で、開発援助活動が中心のころです。第三世界から物品を購入し、販売する活動が既にありましたが、自立には経済的問題の解決が重要とするのはその後です。

5:フェアトレードの問題点

フェアトレード商品は、一般商品に比べ値段が高い傾向にあります。現地の団体は雇用を生み、十分に賃金を払うことを目的としていますので、現地の一般の業者に比べて輸出値段は高めです。本当は中間業者を排除することによって、この問題を解消出来ることになっていますが、輸入を手がけるフェアトレード団体は他の商社に比べて資金力に乏しく、また商品の性質上からも大量輸入が出来ないため、輸入コストが割高になっています。こうしてフェアトレード商品は一般の外国産商品(雑貨など)に比べ、高くなる傾向があるのです。

そして根本的なことですが、『フェアトレード製品』として売られているものが、本当に現地のNGOや非営利生産者団体から輸入されているものなのか確証がありません。実際、フェアトレード製品として販売されている商品でも、現地の生産者組織が明示されていないケースもあります。別の問題として、フェアトレード商品の品質が一般商品に比べるとかなり劣ることが少なくありません。商社の技術指導のもと現地企業の工場で生産される雑貨と較べて、フェアトレード雑貨は現地の生産団体が小規模で、技術的に未熟であるため、手作りの暖かさがあるものの、品質に問題がある場合があります。なかには縫製などの市場で受け入れられるための最低限の品質管理さえ出来ていないものもまだあり、大きな問題となっています。

6:私たちにもできるフェアトレード

これまでフェアトレードについて述べてきたわけですが、フェアトレード自体マイナーな存在で、認知度も余り無いのが現実です。 しかし日本でもフェアトレードの製品を扱う会社はいくつか存在していて、私たちはその会社を通じてフェアトレード製品を買うことが出来ます。まずこれが最も手早く身近な方法です。そして他にもフェアトレード製品を扱う会社はNGOが母体になっているところも多く、フェアトレードなどに関する勉強会なども開いています。ちなみに5月の第二土曜は「世界フェアトレード・デー」となっていて、世界約60カ国260団体が世界各国でキャンペーンを開いています。

7:最後に

フェアトレードと述べる事は、世界の貿易・労働問題や貧困などの様々な面を見ることです。そして、フェアトレードの発展途上国における重要性を認識しました。しかしながら、フェアトレード自体まだまだ問題を抱えており、前途多難な面もあります。しかしながら我々が生きていく上でフェアトレードは決して無視出来ないことです。何故なら、私たちもまた消費者だからです。考えてみればものを買うということはつまり間に仲介が入るにせよそれは消費者と生産者の間の取引です。そしてそれは公平でなくてはならないはずです。つまり、我々は自分たちが買い物をするときに生産者のことを考えていない。そんな現実が浮き彫りになっているのでしょう。
フェアトレードは、このような長期的な取り組みが継続されることで、はじめて貧困の改善に役立つことが出来るのです。そして、生産者も消費者もお互いに尊重、尊敬し合う関係の中で、共に生きる社会を目指していくものです。自然も人も大切にしていくフェアトレードを、皆さん是非一緒に育てていきましょう。

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